ベランダ越しに花束を


「うん、そうだよ」

私は、上から盥を落とされた気分だった。

悲しいというよりも、驚きのほうが大きかった。

こんなに一瞬に、私たちの関係がなかったことのようにされるなんて。

それくらい、私たちは薄く、脆い関係だったのだ。

「お前ほんと最低」

日和がトーンを落として言う。

「やってないから」

私がそう言うと、日和が声を上げて言った。