ベランダ越しに花束を



鳥がぴよぴよと、春が来るのを楽しそうにして鳴いている。

目的の場所に着き、その敷地に踏み入った途端、空気が重くたくなる気がした。

私はあるところで足を止めた。

「…久しぶり、光琉」

光琉のお墓だ。

最近は忙しくてあまり行けてなかったけど、これからは当分来れないと思って訪れた。

私は、まるで光琉がいるかのように話し出した。