「だって、許してくれるなんて思ってなかったから…」 美沙はぽかんとした様子で言う。 私は「ほら行くよ」と言いそそくさと歩き出した。 「え、ちょっと待って」 後ろから追いかけてくる足音が聞こえると、私は走り出す。 「待ってよ、ねぇ、舞花ちゃんー!」 「やだねー」 私たちは冬の淡い空の下を駆けた。