ベランダ越しに花束を



「こんにちは…もしかして、舞花ちゃん?」

真彩さんは目を見開いて言った。

「はい」

「…どうしたの?」

「…その、光琉から何か聞いていませんか?」

私がそう言うと、真彩さんは動きを止めた。

「…真彩さん?」

「あぁ、ごめんなさい」

真彩さんは眉を下げて笑った。

「貴方がそう尋ねてくるってことは、光琉くんはもういないのね」