ベランダ越しに花束を

咄嗟に言葉が出た。

それより、光琉が私のことを親に話していたなんて。

少し恥ずかしく思った。けどそれと同時に、嬉しさも増す。

すると光琉のお母さんは、カバンから何かを取り出して、私に差し出した。

その手には、白い封筒が置かれていた。

「これ、光琉が舞花さんにって」

「え…?」

光琉が、私に?

一体なんだろう。

渋々私はその封筒を受け取った。

「では、私はこれを渡しに来ただけなので。寒いのでお身体にはお気をつけて」

光琉のお母さんはそう言い、会釈をする。

「わざわざありがとうございました」

私も小さく微笑んで会釈をした。

そして、ドアをゆっくりと閉めた。