ベランダ越しに花束を

すると、光琉は握っている手をギュッと強く握った。

そして、ちらりとも動かない瞳を、私に真っ直ぐ向けて言った。

「不登校になったからなんだ、辛いことに立ち向かったのは事実だろ」

私は光琉の顔を見つめる。

「だから舞花は、俺がいなくても頑張れるよ」

そう言って光琉はふわっと花が咲くような笑顔で笑ってくれた。

私、1人で頑張れるんだ。

1人で、立ち向かってたんだ。

私は知らなかったけど、光琉が教えてくれた。