ベランダ越しに花束を

ちら、と光琉を見ると、目を細めて優しく、でもどこか悲しい、なんとも言えない微笑みをしていた。

光琉は口を開く。

「舞花には笑ってて欲しいって、前にも言っただろ?俺の唯一の願いなんだ」

「やだ、そんな最期みたいなこと言わないでよ、私、光琉がいないと無理だよ、生きてけないよ、」

「舞花」

俯いていた顔をあげる。

光琉の顔が、すぐ近くにあった。

久しぶりの光琉の顔に、ドキッと痛いほど胸が鳴った。

「舞花は、俺がいなくても生けていける。大丈夫」

「え、?」