ベランダ越しに花束を

夢か。じゃあこの姉ちゃんは幻にすぎない。

姉ちゃんは続ける。

『私がね、神様にお願いしたの。光琉の夢の中に入らせてって』

そんなことが出来るのか。

でも、何で今日なんだろう。

いつでも入ってくれば良かったのに。

俺は尋ねる。

『何で今日?いつでも入ってきて良かったのに』

『…』

姉ちゃんは無言のまま、何故か悲しい顔をした。