ベランダ越しに花束を

『姉ちゃん、』

『光琉?もう何で泣くのよー』

気づけば、涙で頬を濡らしていた。

姉ちゃんが両手を広げ、『おいで』と言う。

俺はもつれる足で姉ちゃんに駆けて行き、腕の中に飛び込んだ。

優しい温もりで、落ち着く。

そして、あることを思い出した。

何で俺はここに居るんだろう。

確か寝て、起きたらここに。夢か?

それとも、ここは天国?俺はもう死んだのか?

『光琉は、今夢の中よ』

まるで俺の心を読んだかのように姉ちゃんが言った。