ベランダ越しに花束を

「ご、ごめん!変なこと言って」

私は即座に謝って「じゃあ」とそそくさ部屋に戻ろうと踵を返した時、後ろから声が聞こえた。

「ありがとう」

それは切なくて、淡くて、優しい、消え入りそうな微笑みだった。