ベランダ越しに花束を

近いうちに死ぬと申告され、明日死ぬかもしれない、という恐怖と毎日闘っていたんだ。

どれだけ怖かったんだろう。

どれだけ泣いたんだろう。

私にはわからない。

光琉の手を、またぎゅっと、強く握る。

光琉がパッと顔を上げ、私を見つめた。

私はゆっくりと口を開く。

「私、素直じゃないし、人の気持ち考えられないし。不細工だし?…何も無いけど、でも」

私は光琉に向き直り、優しく微笑んだ。

光琉がいつも私に向けてくれたように。

「側に居ることなら、できるから」

私は光琉に救われた。