ベランダ越しに花束を

たとえこの私の気持ちを封印してでも、光琉と一緒に居られるのなら、伝えられなくてもいい。

それに、光琉は私のこと好きとか思ってなさそうだし。

伝えて気まづくなる方が、よっぽど嫌だ。

この気持ちは、誰にも知られなくていい。

自然消滅してくれればいい。

ただ光琉と、一緒に居られればいいんだ。

「…うん。一緒に見られるように、俺頑張る」

光琉は、目に炎を宿ったような目を浮かべた。

でも、その目はすぐに燃え尽きてしまった。

光琉はしばらくぼーっと魂が抜けたように何処かを見ていた。

そしてふいに、口を開いた。

「舞花…。俺、死ぬの怖いよ…」

それは震えた声だった。