ベランダ越しに花束を

なんで俺は、ずっと家に篭っていたのだろう。

もっと前から舞花に会っていれば、一緒にいられる時間も多くなったはずなのに。

惜しいことをしたな。

でも、人生がもう終わるときに、舞花に会えて良かったと心から思っている。

そして、好きという気持ちを伝えれば、心置きなくこの世を去れるだろう。

でも、俺は臆病だ。

もし伝えたとして、舞花に嫌な思いをさせてしまったら。

そして、もうベランダに出て来なくなってしまったら。

そんな嫌な妄想を膨らます。

ふと、舞花の家のベランダを覗く。