ベランダ越しに花束を

「舞花、大丈夫だから、もう泣かないで」

光琉が優しく笑む。

この笑顔もあと数ヶ月しか見れないんだ。

そう思うと胸の奥がキュッと痛む。私は光琉の手を掴んだ。

「光琉、ありがとう」

「え?何急に」

「私に、光をくれて、本当にありがとう」

私は目一杯の笑顔を光琉に向けた。

目尻から 涙が更に零れる。

これだけは、絶対に伝えておきたかった。

私は、光琉の優しさで救われた。

まるで暗黒の世界で独りぼっちだった私に、優しい、木漏れ日のような光が差し込むように。

光琉は頬を赤らめる。

私は小首を傾げて光琉の顔を覗く、と光琉はそっぽを向いた。