ベランダ越しに花束を

どうしても、聞きたかった。たとえ傷つくとしても、光琉の方が、何倍も、何百倍も傷ついているのだから。

私はすっくと立ち上がり、光琉をまっすぐ見つめる。

光琉は優しく言う。

「確かに、少し辛かった。でもそれ以上に、舞花は生きる希望をくれたんだ」

光琉は、ふわっと微笑む。

「そんなの、私だって光琉からたくさん貰ってるよ…」

自殺しようとしていた私を、生きたいと思わせてくれたのは、光琉のおかげ。

こんな私も、この世界に居ていいんだって。

世界は、こんなにも綺麗なんだって。

崖っぷちに追いやられた私の手を取って、「大丈夫だよ」って連れ出してくれたんだ。

涙がまた溢れる。

すると、光琉が私の頭をポンポンと優しく撫でた。