ベランダ越しに花束を

私は光琉を沢山傷つけた。

なのに、何でこんな優しい笑顔で私を見つめるの?

私だったら顔なんて見たくないのに。

何で、どうして彼はこんなに優しいの?

私をアイツらから守ってくれて、こんな私の相談にのってくれて、花も貰って…

私に、優しくしすぎだよ。

傷つけられた相手に、どうしてこんなに…

訳が分からなくて、また俯く。

すると、ベランダの手すりに置いていた手に何かが乗った。

ぱっと見上げると、優しい顔をした光琉が手を乗せていた。

大丈夫、舞花は悪くない、とでも言うように。

そのせいで、また涙が溢れる。

「光琉は、私なんかがいて、辛くないの…?」