ベランダ越しに花束を

次の日、もしかしたらまた舞花が自殺をするのではないかと思い、ベランダに出た。

でも舞花はいなかった。

ふぅとため息をついていると、ガラッとベランダの窓が開いた。

そこには舞花が、洗濯カゴを抱えて出てきた。

俺は、何故自殺を選ぼうとしたのか、どうしても聞きたかった。

そういう人たちは、どんなことを思っているのか知りたかったから。

俺は数日の間しつこく問い詰めた。

今思えば、すごく嫌なことをした。本人は絶対言いたくなかったろうに。

でも、舞花は話してくれた。

その話を聞いた途端、あの時の夜の寒さは比べものにならないくらい背筋が凍った。

俺は勘違いをしていたのだ。