ベランダ越しに花束を

私はゴクリと生唾を飲み込み、口を開ける。

「見ちゃったんだよね、あの、診断結果の紙」

とうとう口にしてしまった。

でも、後悔はない。

私は目をキリッとさせ、光琉を見つめる。

光琉は目を大きく見開き、口をあんぐりとさせる。

しばらくしたあと、光琉は我に返ったように目を瞬かせた。そして、力無さげに、呟くように言った。

「そう、なんだ」

彼の瞳は、さっきとは全く違う、真反対の色になっていた。

「ごめん、見ちゃって」

私は俯いたまま言った。