ベランダ越しに花束を

光琉が眉を下げて笑って言う。

「全然大丈夫。話してくれてありがとう」

そして私は、まだ光琉のことを全然知らないんだと思った。

光琉は私の話を聞いてくれるけど、自分のことを話そうとしない。

もっと、たくさん知りたいと、強く思った。

「じゃあ、行くか」

「うん」

私は光琉の後を追う。

光琉は山の方に入っていく。

私は外に出ていなかったから、少し歩いただけで息切れなのに、こんな坂道を登ったら倒れちゃうよ。