ベランダ越しに花束を

誰の墓参りだろうか。

しばらくすると、光琉が戻ってきた。

「ごめん、寄り道ついてきてくれて」

「大丈夫。…誰のお墓参り?」

私が恐る恐る聞くと、光琉は笑って言った。

「あー、姉ちゃん。俺が小さいときに、病気で死んじゃって」

「…そうなんだ」

光琉にお姉さんがいたんだ。

そしてなんとなく、その人も光琉と同じで、優しくて明るい方なんだろうと想像がついた。