ベランダ越しに花束を

ベランダの窓を開けると、冷たい風が体を震わせた。

下に広がる町の木々は、黄色や赤色に色づき始めていた。

「朝は寒いなー」

光琉も身震いをしながら言った。

私は洗濯のカゴを置いて、服を干す。

「舞花、今日予定ある?」

いつもの言葉。

「ううん、ないよ」

「そっか、じゃあさ、」

「今日も話付き合ってよ」って、返ってくると思ったのだが、今日は違った。