ベランダ越しに花束を

私はそれから目が離れなかった。


「…光琉…?」


私はやっと声が出た。

光琉もハッとしたようにして、「ごめん」と呟き、目を逸らした。

私はベランダを見やった。


すると、空に大きな虹がかかっていた。


「あっ、虹」


光琉も虹を見ていたらしく、私は「綺麗だね」と返した。


すると、光琉は切ない声音で呟くように言った。