ベランダ越しに花束を

やっと動いたと思ったら、話を終えてしまっていた。


聞けるわけなかった。


真実を知るのが怖かった。


光琉は不思議そうな顔をしていた。

私は微笑みながら言った。

「ほんとになんでもないよ。あ、今日なんでベランダに出れなかったの?用事?」

私は無理やり話題を切り替えた。

光琉は少し気まづそうにして、

「あ、そうそう用事。ほんとごめん」

と、パンっと両手を合わせて言った。