ベランダ越しに花束を

「私、言ってなかったんだ。いじめられてたって」


そう言うと、光琉は「なんで?」と聞いているかのように眉間に皺を寄せた。


私は「だって」と呟くようにして言った。


「お母さんのせいって、思わせたくなかったから」


でも、私はお母さんを傷つけてしまった。


絶対嫌だったのに。


苦しさに押しつぶされそうだ。


「そうだったんだな」