ベランダ越しに花束を

あんなに大声を上げて怒ったことは無かったのに、それをよりによって光琉に聞かれていたとは。恥ずかしい。


「…聞こえたんだね」


今はきっと沸騰したみたいに顔が真っ赤だから、私は俯きながら言った。


「うん、隣の家だし?」

光琉はニコッと笑って言ったが、その顔がだんだん心配げな顔になっていった。


「どうした?」

光琉は顔を覗きながら言う。


私は重くならないように、下手な笑顔で言った。