ベランダ越しに花束を

人の家に入るのは、なぜこんなに緊張してしまうのだろう。


光琉がリビングへのドアを開ける。


でも、中はシーンとしていた。


「あ、父さんと母さん、今居ないから大丈夫だよ」


光琉は、いつも通りの優しい笑みを浮かべた。


少し肩から力が抜ける代わりに、光琉の久しぶりの笑顔が、懐かしく感じた。


昨日会ったばかりなのに、今日会ってないだけで、こんなにも彼が恋しいとは。