…光に包まれて。

「せっかく休みがかぶったんだから、どっか連れてってぇ」




ったく美羽の奴…せっかくの休みだから体を休めんだろ…。




そんな事を思いつつも、美羽の誘いはなぜか断れない。




「はいはい。じゃぁ今着替えるからちょい待てって。」




俺は昨日、脱ぎっぱなしになっていたクシャクシャの服を着た。




まぁ香水かければ臭いなんてわかんないし。




ほらっ俺って慢性鼻炎じゃん?だから匂いとか、あんまりわかんないんだよね。




『お待たせっ』




「うわっ空ってば香水かけすぎだって!!」




ほら来た。美羽は俺と違って匂いには敏感だ。




でもここまで来ると、ちょっとウザい。




まぁ汗臭いより、香水臭いの方が恥ずかしくは無いからな。




ここは、さらっと流さなくちゃな。