一宮に振り払われた 振り払われても仕方がない でも、もう一度強く腕を掴むと一宮は抵抗せずに俺についてきた 着いたのは人気のない階段 「座って」 俺は一宮にそう促した 「ごめんな」 そういった俺を見て一宮は首を左右にふった 「ごめんなさい・・私、先輩に無視されたらどうしようなんて思って、腕を振り払ってしまいました」 俺をその小さい体で包み込んでくれた