「なんか…餌付けしてる気分」
「ふぇ?」
「ぶっ、なんか咲智ペットみてぇ。
よしよし。ウマイかぁ?」
そう言って、あたしの頭を撫でる大きな掌。
一瞬にして、タコ焼きの味がわからなくなってしまった。
もう、あたしがタコ焼き?と言うか、茹ダコ状態?
誠くんのペットなら喜んでっ!!!
…あたし相当イカれてる?
美奈子なら絶対そう言うだろうな。
でもいいの。
今、誠くんの視界には、あたししかいないわけで。
それってすごい事だよ!?
……まだペットレベルだけど。
心までは、まだまだなんだろうけど…
誠くんの中のあたしの居場所、
少しは
大きくなったかな……?


