「咲智バイバイ」


「また明日ね〜」


あたしは今日も急いで家へ向かう。


まぁ、遊びに来てくれる確率は少ないんだけど。


お兄ちゃんも彼女といる事が多くなって、その分誠くん達が来る事も減るだろうし。

それだけが残念かな…

ほんの少しの期待を持って。




―――あれ?


あの後姿は……


「誠くん!!」


あたしは思わずおっきな声を出してた。


やば。
嫌がられるかなぁ…


「でっけー声っ!!(笑)」


………きゅう。

撃沈。


その笑顔は反則だよぅ。


あたしから話かけたくせに、照れてるのもあたし。


だって
嫌がられると思ったら
超笑顔だったんだもん。



ドキドキが収まんないよ。