男性不信のお姫様と女性不信の王子様はカボチャ姫を愛す

ーーカルテア国二日目の朝

「エレノアちゃん、今朝のお目覚めはいかがかしらぁ?」

「はい、とてもいいです!!」

「良かったわぁ。今日はアレクシスに王都にある、私のお気に入りのブティックへ案内するように伝えてあるから、好きなドレスを選んでちょうだいね」

「ありがとうございます!! 楽しみです」

キャロライン王妃のお気に入りのブティック……どんな感じなのかしら?

それにしてもすごい種類のパンがテーブルに並んでいるわね……
どれも美味しそーー!!

「エレノアはパンも好きだとアレクシスから聞いてな、色んな種類のパンを焼かせたんだ。沢山食べるとよいぞっ!!」

「ありがとうございます。ハリー国王」

恥ずかしいけど……もうバレてしまっているし、今更少食ぶってもしかたないものね。
いただきまーーす!!

焼き立てのふわふわパンを指で小さくちぎって口に運ぶ。

「ん〜〜美味し〜〜ぃ♫」

ここのシェフもやるわね。

「我が妹は朝からよく食べるねっ。食べてる時は本当に幸せそうな顔をしている」

ウッ、、
そんなことを面と向かって言われると、急に我にかえって恥ずかしくなるから余計なことを言わないで欲しいわよッ!!

「ジョセフ王子、エレノアが幸せそうな顔で食べてくれているなら私も幸せですよ」

「それはそれは朝からご馳走様です!!」

な、な、何を言うの……アレクシス……正気かしら!?

「ゴホッゴホッ……」

今の一言でむせてしまったわ……

「エレノア大丈夫かい? 何か飲んだほうがいいよ」

「いえ、大丈夫です……」

恥ずかしいから変なことを言わないでもらいたいわ……どうしてこんなに照れちゃうの?

何かしら……この感じ……

♡♡

ーー王室御用達のブティックへ向かう馬車の中

「エレノア、今日はどれでも好きなドレスを選ぶといいよ」

「ありがとうございます」

ハンナセレクトのドレスを持ってきてるけど……せっかくだものね。

「エレノアはドレスは何色がいいんだい?」

「そうですね…… 好きな色が青ですし、青色のドレスを着ることが多いかもしれないです」

「エレノアも青が好きなのか? 私と一緒だっ!!」

「そ、そうですわね……」

好きな色が一緒ってだけでそんなにも瞳を輝かされると、こっちも気恥ずかしくなっちゃうわ……

「アレクシス王子、私の衣装も見るのですよね? 私の好きな色は聞いてはくださらないのかな?」

「こ、これは失礼いたしました!! ジョセフ王子……」

「ハッハハハーー!! からかっただけですよ!! あまりにエレノア、エレノア状態なのが面白くってね」

アレクシスをからかうだなんて……お兄様は本当にとんでもない人だわッ!!

「ジョセフ王子、これからは私のことはアレクシスとお呼び下さい。エレノアにもそう呼んでもらっていますので……」

「それではこれからはそう呼ぶとしましょう。アレクシス、私のことはお兄さんと呼んでもいいですよ。近い将来そうなるやも知れませんしっ!! ハッハハハハーー」

「そ、そ、それは……」

また何を言っているの!!呑気に高笑いしてる場合じゃないわよ!!

どこかおかしな空気が流れ、アレクシスをちらりと見てみると、頬が真っ赤に染まっている。

ーーな、なんだか私も顔が熱くなってきたわ。

「はあ、この馬車の中はカップルだらけでつまらんなっ……」

カップルだらけって……お兄様、エマとブラッドしかいないではないですか……?

えっ!?
もしかして私とアレクシスも?
何を勝手なことを言っているの!!

私、熱いわ……とっても熱いっ!!

これも余計なことばかり言うお兄様せいね、すぐにでも馬車から放り出したい気分よ!!!!