キッチンを掃除していたら、良平が持ってきた調味料に目がいく。 自分の所から小ビンに 「砂糖」 「オイスターソース」 「バジル」 「唐ガラシ」 とか、あまり使わないものを小分けして入れて持って来る。 掃除をしている時は何も考えないけど、小休止をしている時ぼんやりすることが多くなった。 自分がいかに良平に依存していたかが、いまになって感じ、ここからどうやって歩いて行けばいいか、まるで迷路の中を手探りで歩いているみたいだ。