私は俯いていた…
そんな私にみんな気付いたのか
話しの話題を変えた。
「ねぇ、あなた、今日行く
お蕎麦屋さんの場所、
聞かなくていいの?」
おばさんが旦那さんに聞いた。
「あ!そうそう、
会社の中山に聞かなくちゃな。
でもまだ早いからな。
後で電話してみるよ」
みんなは今日行くお蕎麦屋さんの
話しをしていた。
母は部屋へと戻った。
私も一緒に部屋へ行った。
「紗英、おはぎありがとうね。
とっても美味しかったわ」
「全然自信なかったんだけどね…」
「本当に美味しかったわよ。
これからも作り続けてね」
「うん… 必ず作る」
母は優しい笑顔を見せた。
「お蕎麦屋さん、楽しみだわ」
「お母さん、なんでそんなに
あのお蕎麦屋さんに
行きたいの?」
「なんとなく… かな…」
「なんとなく?」
「そう。なんとなく」
「なんとなくね…」
「そう。なんとなく
行ってみたいのよ」
母は横になり少し眠った。
私は母の隣りで日記を書いていた。
母の事が分かってから、
毎日、日記を書いている。
今日はおはぎの事と、
母が実は根に持つ性格だと
いう事を書いた。
私は今まで書いた日記を
読み返した。
自分の情けなさばかりが
書かれている。
今という時間がどれだけ
大切なものかという事を
痛感させられる。
でも、それに気付いた時には
いつも遅い…
人間はそんな事を繰り返している。
お母さんには「ごめんなさい…」
という言葉しか出て来ない…
ごめんね… お母さん…
そんな私にみんな気付いたのか
話しの話題を変えた。
「ねぇ、あなた、今日行く
お蕎麦屋さんの場所、
聞かなくていいの?」
おばさんが旦那さんに聞いた。
「あ!そうそう、
会社の中山に聞かなくちゃな。
でもまだ早いからな。
後で電話してみるよ」
みんなは今日行くお蕎麦屋さんの
話しをしていた。
母は部屋へと戻った。
私も一緒に部屋へ行った。
「紗英、おはぎありがとうね。
とっても美味しかったわ」
「全然自信なかったんだけどね…」
「本当に美味しかったわよ。
これからも作り続けてね」
「うん… 必ず作る」
母は優しい笑顔を見せた。
「お蕎麦屋さん、楽しみだわ」
「お母さん、なんでそんなに
あのお蕎麦屋さんに
行きたいの?」
「なんとなく… かな…」
「なんとなく?」
「そう。なんとなく」
「なんとなくね…」
「そう。なんとなく
行ってみたいのよ」
母は横になり少し眠った。
私は母の隣りで日記を書いていた。
母の事が分かってから、
毎日、日記を書いている。
今日はおはぎの事と、
母が実は根に持つ性格だと
いう事を書いた。
私は今まで書いた日記を
読み返した。
自分の情けなさばかりが
書かれている。
今という時間がどれだけ
大切なものかという事を
痛感させられる。
でも、それに気付いた時には
いつも遅い…
人間はそんな事を繰り返している。
お母さんには「ごめんなさい…」
という言葉しか出て来ない…
ごめんね… お母さん…


