次の朝、私は5時に
目が覚めてしまった。
母はまだ眠っている。
小鳥たちの声が小さく聞こえる。
私は上着を一枚羽織り、
居間へ行った。
「あら、紗英ちゃん。
かなり早いわね。
眠れなかった?」
居間には祖母がいた。
「眠れたんですけど、
おはぎの事が頭にあって…」
「そう。もう一眠りするかい?」
「ううん。多分、眠れないと思う」
「そうよね… それならおはぎを
作りましょう」
「はい!」
「早起きすると、きっといい事が
あるわよ」
祖母は笑顔で私を見た。
「紗英ちゃん、私は作り方を
説明するから、作るのは紗英ちゃん
一人で作ってみて」
「え?」
「きっとお母さんは紗英ちゃんが
作るおはぎを食べたいと
思ってるわよ」
「はい…」
正直、一人で作るのは不安だった。
でもその反面、一人で
作りたいという気持ちもあった。
私は「よし!」と、エプロンを
結び直した。
祖母と私はおはぎを作り始めた。
祖母は一つ一つ丁寧に作り方を
説明してくれた。
そんな祖母の姿が母と
ダブって見えた。
「さーちゃん、もう少しこうすると
綺麗に出来るわよ」
「こう?」
「そうそう。さーちゃんは
おはぎ作るのが上手だね」
「お母さんが
教えてくれたからだよ!」
私は小さい時に母とおはぎを
作った事を思い出していた。
小学生の時までは良く母と
一緒に作っていた。
けれど中学に入った頃から、
一緒におはぎを作る事が
なくなっていった。
母はおはぎを作る時は必ず
「一緒に作らない?」と
言ってくれた。
目が覚めてしまった。
母はまだ眠っている。
小鳥たちの声が小さく聞こえる。
私は上着を一枚羽織り、
居間へ行った。
「あら、紗英ちゃん。
かなり早いわね。
眠れなかった?」
居間には祖母がいた。
「眠れたんですけど、
おはぎの事が頭にあって…」
「そう。もう一眠りするかい?」
「ううん。多分、眠れないと思う」
「そうよね… それならおはぎを
作りましょう」
「はい!」
「早起きすると、きっといい事が
あるわよ」
祖母は笑顔で私を見た。
「紗英ちゃん、私は作り方を
説明するから、作るのは紗英ちゃん
一人で作ってみて」
「え?」
「きっとお母さんは紗英ちゃんが
作るおはぎを食べたいと
思ってるわよ」
「はい…」
正直、一人で作るのは不安だった。
でもその反面、一人で
作りたいという気持ちもあった。
私は「よし!」と、エプロンを
結び直した。
祖母と私はおはぎを作り始めた。
祖母は一つ一つ丁寧に作り方を
説明してくれた。
そんな祖母の姿が母と
ダブって見えた。
「さーちゃん、もう少しこうすると
綺麗に出来るわよ」
「こう?」
「そうそう。さーちゃんは
おはぎ作るのが上手だね」
「お母さんが
教えてくれたからだよ!」
私は小さい時に母とおはぎを
作った事を思い出していた。
小学生の時までは良く母と
一緒に作っていた。
けれど中学に入った頃から、
一緒におはぎを作る事が
なくなっていった。
母はおはぎを作る時は必ず
「一緒に作らない?」と
言ってくれた。


