Part1

飽いたら好かん。

言い訳のない世の中で、言い訳をして良い暇。
君の眉間がそっと僕の気持ちを揺さぶる時、君が魅せるいっときの安堵感。



今日から再び僕は、君だけを困らせる。
僕からの贈り物を受け取ってくださいね。

明日を僕にも貸せ。縮まらない想いはあしかせ。



「林心」

集凜を贈るあのときが再び僕の元に

あの頃のまま変われないのは
やり残した僕が覗く事象
忘れたり封印することでやり過ごしても
戻らぬ時の早き事か

帰巣本能ではあるけれど
色々な言葉で丸め込まれた

感情の振れ幅が鈍くなってきて
吹いた風で吹かす

昔からあるものを好きになったり
誇りに思えたり
だからといって他の評価はずらせない

少しだけ不便なものに文句を言いながら
自由だからと許されて
少しずつズレていく人が紡ぐ

「去り際」

すれ違いを否定して人前でだけは
と安全を担保する

ましな話ばかりを欲しがりながら
どうやら落ちは見えてこないようだ

真夜中の音

立ち塞がるものは経験か知識か

開いた口が塞がらないなんて
君の心を見透かす度嫌になる

最初は真似事それは絵空事
賑わう街の中で何時でも汽笛を聞いていた


「雨が君を守る」

鳩なんか居ないよと殺伐とした中にも
ぐっすりと平和が顔を見せる

昨日会えなかった言い訳を考えながら
ぼんやり鏡とにらめっこ
顔を合わせられなかったらそれもよし
意地になって僕に文句を言ってくれよ

街の平和を守ってやった夕日の涙に
故郷の懐かしい文字たちが左手に伝う

世の中を終わらせる勝手な文字に
君との距離感を詰まらせながら
理解ができない君との会話にも
頷けるようになってきた

信号の音が空っぽの僕の心を驚かす

先に右足からって言ったじゃん

セピアの風が思い出させた
君が教室から出て来てくれたあの光景
懐かしいけれど偶然が重なって必然に思う

間違えて君の事を恋人と紹介してしまって半年
僕の何処がいいのか君の何処がいいのかの
心の歪みを理解してもう一年

いつもの指輪を触りながら君の隙を伺った
半月前からよく見かけた永遠の文字数に
度肝を抜かれて

響く言葉だけを君に使ってみた
約束の当日になって君からのおはよう
電子音に聴こえる街なかで君を詠む

世の中を終わらせる君の俯き

「家までの帰り道」

このこそばゆい感じは何なんだろう
ある日の放課後に君からのお誘いが

夜の霧に隠された様な気持ちになる

少し後ろめたい気持ちと影を探す僕

初めての呼び出しは意外な君だった

やる事もなければ成すことも出来ぬ
何時もの喫茶店にて席を眺めてる

どうでもいい序列を付けて遊んでいる
囲まれたテーブル脇からの空も綺麗だ

そんな始まりを誰もが予想するけれど
なにかに夢中な僕は君の呼ぶ声も
他の人が呼ぶ声も混同して冷や汗を拭っていた

そっと小さな声で囁かれる言葉で君を見つける
静けさの中の熱視線で君のニヤけた顔を知る

「盛土」

遠ざけたのは僕自身の心

朝の日差しを見ずに地下鉄に乗り込む
乗り入れ先が変わったけれど
僕自身に変化は必要ない

始まりの場所と対になっている場所は
いったい何という名前が付いているんだろう

そこへ向かって君と落ちていく

降りたときの匂いがまた現実との境に
余計な感情を生み出す

君と出逢って自由な行動と不充分な
正確さを纏いながらの二人三脚

外の日差しが与えた一瞬の気持ち
鈍くなった感覚では受け取れなかった

君も随分と変わってしまったけれど
成長という別れ道がそうさせてる

何時でも何回でも生まれては消える
感情のように僕達の道は途切れながら
続いていく

始まりから少しだけ落ちた今の場所


「明日貸せ」リードポエム🐾

悲しい話はここまでにして明日からは
笑って過ごそう

楽観的な君の言葉に作り笑いで
どっと流れる不安へ

言葉が早すぎて次々と溜まっていく自責の念
日常が増やしていく将来の失敗談

飽きたら別れませんか
何かあれば風に聞け

背中で魅せていく寂しい生き方に
君の両手が重くさせる足音

君の待ったに心が動かない
作り忘れた感情

反省の色は自責の念を増やし何故にもう少し
穏やかに安らかに暮らせないんだろうか

明日も僕に貸せそしたら笑える事増やすから
そう言い切った後の不安感

不満の海で流す涙よりも不安が
教え込む経験を目指した

片道よりも寄り道を選び
旅よりも寄り添うことを選びたい

君の眉間が作る涙の支流を
シャツから出た綻びを

星空が並ばせる整頓された綺麗なネオン
たまには今までの貧しい暮らしを忘れよう

こんな風にしか出来なかった
不器用さと勢いの結果だけれど

まだまだ僕は君だけを困らせる

だから次こそはと語る影に未来は遠く
命題のない一日が頷かせる適切な指示

連れて行ける場所は此処までだから
君の右手がそっと脈打つ

誰にも困難が訪れるかも知れない
忘れることで解決することもあるかも知れない

だから先に言ってみた
縮まらない想いはあしかせ

続かない気持ちと足跡

「あしかせ」リードポエム🐾

知らないことが多すぎて馬鹿みたいな
若かれし記憶へ一言もの申す

意志が強く無理をして投げやりだった
昨日も明日もあまり変わらない思想

知らないことが増えても無関心
こうやって人は先に進んでいく

焦るのではなく急ぎながら
たまに立ち止まって
誰かの事を想う

実感の湧く言葉が君を壊す

 人の失敗で恐怖心を感じ

     目を塞ぎたくなる後継が勇気なのか

    人の失敗で己を恥じた

  人の失敗で初心を忘れ

   人の失敗で改心した

    僕が泣いて君が現れ

     腫らした目を隠して温もり

次の日から計算するのは止めて
今も無心のまま主張を続けている

大して変われない時も随分と老けた錯覚も
何時だって明日への無心のアプローチ

多方面から君へ伝えたかった時は
今では遠い遠い記憶となり
何時だって僕は君だけのあしかせとなり

共通の話題には手を振って払い除け
困った顔にそっと寄り添ってくれよ

影揺れる日だまりの中で
何処かの二人の姿を見て

君が見すぼらしい思いを
せぬようにと背中を向け

「当駅止まり」

立ち直る速さよりもその後の姿勢
そういうところを意識した

小さな頃の夢は小刻みに揺れながら
しっかり紡がれている

何も書かれていなかった将来の夢だって
今から埋めるように始めよう

このままずっと風だけは時間を管理して
向かう時も応援してくれた

ただ心配なのは君の元へ無事に悲しみが
落ちるかどうか

少し先の曇り空を目の当たりにして
ただ一点の晴れもなく

また僕の心は色めき立つ

書き途中が増えていくこの先だって
まだまだ始まったばかりのこの詩も
それもまた生きている上での錯覚

拾われる日も拾える日も
誰かの代わりとなった影

重なり合うを嫌う終点の知らせ
余所余所しい振動にゆっくりと
進入していくターミナル駅へと

また電子掲示板へ向けられた
多くの視線を余所目に進む
止まれない旅を噛み締めて

「戻れない」

ここであった出来事が日常を潤わせる
歩いてきた道が閉ざされる日々
帰るところなんて最初からないよ

初めての挫折が教え込む喪失感から
開放されようと努力で傷に塩

いい所に身を置いてから振り返る昨日
毎回毎日のやり過ぎだに重ねれるのは
常識なんだろうなって思えたんだ

経験と後始末に躍起になって
上手くいくことだけを追いかけた

せき止められた水面のように
可能性だけが淀んでいる

その昔よりも少しだけ降り注ぐ雨は増えて
刻一刻と変化していくのを他人事のような
目が見張る

後は若い人に任せたよって言いながらも
少し離れた所から見守ろう

ただ見苦しいだけの思い出話でも
聞かせてあげよう

「水溜り」
水溜りにまだ降る雨
濁りすぎた風景が水面に映る

時間が解決させた出来事だって
いつかはみんなで語り合いるのだろうか

吹く風早く乗り遅れて
心配性が潰した今日の晴れ舞台

憶測だけではなんの役に立たないこと
作りかけのパットしない髪飾り

中途突破したい思いはあるけれど
歩けば歩くほど不安にすり寄っていく

まちなかに擦れられた日付の分からない
古新聞の見出しばかりに目を奪われて

典型的な負け戦を強いられていく

足音にさえ気が散りながら
ふと笑い声に耳を塞いだ

だからそんな時はどうでもいいような事柄を
一所懸命に考えながら
この場所に生きていることを
必死に主張している

「君が境界線なの」

何処から何処までが君の境界線なのか
駆け引きの中で見えてくる

話し始めると途端に雨が降り
兆しも途端に消え失せる

こんな風に君の中の正義感は数々の正義感を
打ち消しながら
たった一つの答えを導き出そうとしている

真顔で主張する君に受け応える冷めた雨
傘達はそれを避けずに吸収もせずに

感情が切り開く誤魔化し笑いが焚きつける
諦めっていう着地点

孤独な人はそっと吹く風に頷きながら
縮みゆく境界線だけが虚しさを演出していた

共倒れした時には笑ってくれる君
初めから変わらないものが意味しているもの

半分も理解できないままの僕には
濁ったままの世界に見える

「文字列」

見慣れないものも二人ならばと
今日も君は企む

無理やり作った二人の共通点
隅をつついているのは何時だって自分達

誰も飛びつかない事に価値観を生み出して
これが二人らしさだと胸を張っていた

君を喜ばせるためだけの文字列は
消えかかっているように点滅して

悲しませないことが幸せにするって信じ込む

荒れ果てた大地に一輪の花を望み
何時だって訪れる終わりの時に
君はどんな言葉を発するんだろう



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ここまで卓上の空論

ここから実生活のあしかせ

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Part2

何時だって僕は夢を追い返し、時たま吹く逆風にこそ好きだって言ってやる。

光の中で見つけた数々の可能性は、明日を生き抜くための糧。

届かない願いの先に何があったって、願い続けることは出来るんだ。

安らかに感じる君らしさが、僕だけを困らせながら、生き延びさせてくれる。

僕の涙が君の可能性を生み出し、君の涙が僕の夢を終わらせる。

崩れていく理想が、君の望んだ未来ならば、何度でも僕は理想を唱え続けるよ。

言葉では今日の一日さえも乗り切れない。

虚しい事、寂しいこと、悔しいこと、幸せな事
その全てが彩りを与えてくれる。

だからこそまた始めるんだ。

届かぬ想いはあしかせ。


「休みの前の日」

昔の遊びをしながら振り返り
何かを確かめるように子供っぽい笑顔
たまに魅せてくれるよね

君のその表情がより二人だけの道を歩かせ
必要ない事だって笑って集めた

大きな出来事だけど他の人には
小さな出来事のように語り
まるで幸せなことを隠しながら暮らしている

終了の合図にほっと一息ついて
帰りながら家族の顔を思い浮かべる

問いかけられると言葉を見失って
折り合いをつけながら笑って過ごした

登り坂の方が楽な気がする
今の私は幸せです

君はどうでも良い事を悩み事として
考えてくれるから帰った後に
また会いたくなるんだ

安心感を求めながらもたまに
辛く当たりながら
急流の途中のような日々を語る


「平穏OFF」

路上で喧嘩の声がすると皆が黙り戦況を見守る
突然の大声は日頃の暮らしでは耳が痛くなる

予期せぬ出来事が心の幅を作り上げ
心拍数が上がる小声の帰り道

揺すられる左手にも何も答えないし
集まる人々が作る心変わりを期待する

弾けて別場面でサラッと気持ちを取り戻す
震えながら歩いていたのは僕もだよ

夕飯の選び方で喧嘩するかい
君は気まずそうな顔をしながら
緊張感を見下しながら笑った

終止符って何時も我儘で
全てを知ったように何事も巻き込み終わらす

すいませんと言いながら通り過ぎる
僕たちも似たようなものか

「味わい」

尻すぼみのように見えた最後の兆し
度重なる失敗なんて見えないな

いつも通り行かない日々が喜びを運び
何にも代えがたい不始末さに失笑した

足りないものが進ませる今日に
不満だらけの満ち足りた昨日を足して

まだまだと捌け口の無い道を進もう

不穏な空気が埋め尽くす交差点にも
ただただ虚しさの残る別れのお辞儀

もう行っていいのか分からない
発車を知らせる音楽にうだつの上がらない
自分だけが残っていた

残したいものがある
それが明日へのきっかけ
それは可能性の無い一本道
始まりの兆し

「喧嘩じゃなくて言いがかり」

グダグダ言わないでさっさとやりなさい
昨日言われた一言が今日の落ちた枕に映る

支離滅裂な言いがかりで終わらした昨日と
今日は二人三脚出来るかな

拾った枕を放り投げうつむく鞄と画面
左手と右手の傷が青春なのか
訳の分からない疑問を投げかけては
周りの人との距離を図った

ため息を漏らさぬように家を出て
仏頂面が格好いい一日をやりませんか

都合の良い自問自答の装いで教室に着くのは
僕が一番先

昨日のミスを姿勢で補う振り





「脚を組む時」

崩された今日のレポート
ダメ出しが光を放ち私だけ取り残された

自信満々と豪語していた結果としては
頷けるはずもなく形見の狭くなった
オフィスに戻りながら励ましにだけ
小さく頷いてみせた

共倒れの仲間とは今日だけは別れて
見て見ぬ振りをお願いした

少しだけ資料を見返すと
ダメ出しで埋めた紙に目を瞑る

後の小さく書かれた失敗作は
なんの意味を成してるのかが疑問でした

ついやってしまうくせ

それが出て

またしても懲りずにペンを片手に夕食時

はっとして目を逸らした

ごめん

「謝る事ないのに」

何度も聞いたけれども最近の話が続いていく
同じ事を何回も言われてついかっとなり
語尾を荒らげてしまう

そんな時に急に真面目な顔でごめんなさい

僕の方こそごめんなさい

こうして君は僕に
僕は君の事を警戒していくんだろうな

少しだけ考え方を和らげる必要もなく
時間が割って入って
濁る絆をただ見ていた

友達と喧嘩すると全てを否定された気持ちになる
たった一言の言い間違いを頭の中で繰り返し

僕の方がまるで謝っている様に思える

他の友達いるからいいよの視線を送っても
やっぱり上手くいかないときはこういう時

ただただ自分の気持ちが楽になるような
本を探して読み漁り何でも無かったって
落ち着かせようとしている

前の喧嘩の時はすべり台の上で
仲直りしたっけな

そっぽを向いて通学路から大きく道を逸れ
まだ一つの希望を片手に持ちながら想うよ


結果に夕日が追いついて何も無い日々を
過ごす羽目となる

今日は金曜日
月曜日までお預けな友達の話

「終の気持ち」

始まりが大事で終わりも大事
広げすぎたか計画書

尻すぼみになってしまう何時ものルーティンに
少しばかりの頑張りをのせる

見栄を張って背伸びした計画書を影で
こっそりと下方修正しながら
勢いが大事だからとまた上書きしていく

疲れ果てた僕の気持ちでは
何が正解で何をすれば間違えなのか
そんな二極化の考えしか持てなくなっていた

少しずつ増える修正後は
破れた着物の様でいい生地を無駄にしてるかのように積み重なるゴミ箱の横

最後ぐらいはと思い切って出した
案がようやく受かり

嬉しいのか虚しいのか
どちらかに決めないと駄目なのか

「人集り」

不運にも逃した普通の結果
如何にして良い人に思われるか
そんなある日の頭痛ネタ

持ち場を離れて行くか旅路
横っ面に気合の入った風が漂う

君の目が滾らせた気持ちに
後追いの言葉は周回遅れ

事なかれ主義の君と面倒くさがりの僕

いい情報に戸惑う反射神経
知らない言葉には適用外

賑やかな用紙にそっとついた折り目
急いでいる朝を連想させた

まだ直りかけてない寝癖は
人集りを睨みながら

多勢に無勢

正解は何時だって一人の道を進む


「君と僕」

たまには大切にしたいひとり時間
成すがままに推し進められていくみんな時間

一人時間に入ると必ず誰かがくすぐってくる
何なんだろうって神経研ぎ澄ませたらいいか

苦手な人がいる

電車に移るといつも通りにはいかずに
頭ごなしに君のこと注意してしまう

頼むから二人っきりの時だけにしてくれ

いっぱいいっぱいになったときに君の事
どういう風に励ましたらいいか
答えなんて無かった

悲しい話題を遠ざけて話を聞くぐらいしかできないかな

苦手な人がいる

当駅止まりの電車は何時もよりも早く
降りる準備をしながら周りもみんな逃げるように
席を立つ

出来ることも出来ないことも含めて
いい加減に事を運びながら
何時までもこの関係が続けばいいな

「無作為」リードポエム🐾

夢ってなんだろうと考える
君はまた僕の押し問答が始まったと思って
目を丸く耳を尖らした

僕の思想が君の興味を引き出しながら
あの時の様な無題の詩を紡ぎ出したい

人を突き動かす物が夢だとしたら
それを諦めた人は止まっているのだろうか

そんなことはないかな
君から出る僕には無い切り口に
世の中の広さを知る

疑問は相変わらず尽きないけれど
生み出していく日常こそと矛先を変える

中途半端に出し惜しみしながらでも
会話が噛み合った時のあの喜びと
直ぐに訪れる虚しさ悲しみを嗜みたい

譲り合いを忘れながら我が先と
問題ばかりが増えているように
何かを突かれると萎えていく目標

到達点なんて本当は決めちゃいないよと
少しだけ的を得ながら答えを遠ざけた
こういう発言が君のいう賢い人の真似

狭くも広くもなる私達の世界で
決まった出来事に優劣をつけながら
また世界の評判を落としていった

君らしさが呼び止める僕らしさならば
また何度でも日常に疑問を見い出し
何回でも始まる答え合わせの
ほんの触りの部分

その意味を履き違えて

「いろいろ〜最新鋭〜」リードポエム🐾

知らないことが多すぎてたまに嫌になるけれど
過ぎた季節にほっとして誰かと同じ考えの
そんな昼下がりの公園に佇んでいた

どうにも成らない事がまた僕を引きつらせ
愛想笑いが沸点を下げた

頑張る理由を問われても答えられないもどかしさ
悲しみの音を連れ去った落ち葉

君もいつかは意味を無くし
言葉の思い出も解けていく

君が投げかけた疑問は僕のお気に入り
思考回路をガッチリと抑えつける

どうせから始まる言い訳に君は顔を反らし
答えの無い話題に打ち切る理由隠す

盛り下がった公園の砂に足りないものは
何だろうなんて急に詩的に耽(ふけ)っても
答えなんて有るわけもなく

最近の悩みなんて君と同じで
余計な押し問答が就かせる長い眠り

燻らす疑問が吹かす風

たまに古い写真を見比べて話す
変えられないものもあるんだと

いろいろな不安がまた着地点を探しながら
もう少しだけ引く手を払い除ける

「カラフルネオン」

君の吐くため息が残り時間を意識させ
なんて馬鹿な考えで君の事見ていたのか

秋めいた風に彩りを求めて
君が良いって言っていた風景を切り取る

二人の時間を分け合うようにと
手元に君の視線を呼び戻す

飽きたらやめるが二人の合言葉だから
もがき苦しむことはさせたくないんだ

欲張った街のカラフルもネオンが作る人集りも
たった一つの風景ならば

本質は何処にあるのかと疑問だけを受け取ろう

退屈な気持ちあるから欠伸をする
一辺倒でカッコ悪い考え方に君が息を吐いて

調子に乗って強く君の手を捕まえて
また楽をしてみる

「注視」

誰かと並んで影揺らす
左ばかり見るのは君のせい

春の花に鼻をすすり
暖かいほうが好きなんだと
都合のよい思考回路

良好に思える今日の桜
散ったあとの汚れた花弁が好き

ふと眺めた早すぎる足音と好きだった風景

立ち止まる事で見えるもの
進み出すことで見えなくなるもの

後から出る後悔
やる前から出る不安も

君の前で話すと大したことはないんだって
無理をしない美意識を賛美した

「」

最近の若者はなんてテーマに嫌気が差して
どうせなんて言葉を好きになる

無理難題を押し付けられ
貧しくなっていった誰かの心

その度に人を好きになって


「」

別れたり無理ししながら青春の苦い飴を
控えめ小粒のキューティクルさが
僕の見すぼらしさを引き立たせた

僅か