そして今日の朝、実際に家の前まで来てくれた。 「お待たせ」と、まぶしい笑顔を見せながら。 本当は彼の手を握りたい。 でも、今そうやったら今度こそ言い訳がつかない。だけど、やっぱりそのぶらぶらと歩くのに合わせて動く腕をパシッと手で捕まえたい。 でも二日目でそれはやりすぎだよね。 うぅやっぱり我慢するしかないのかなあ…… 大翔君と一緒の登校は楽しい。 だけど、手を繫げないというもやもやのせいで、一〇〇点の登校じゃなくなってしまっている。 高望みしすぎだよぅ。 ……私。