イケメン転校生に恋をした


 翌日、私は駅に行った。勿論待ち合わせのためだ。本当は一〇時集合なんだけど……緊張してしまって三〇分前に来てしまった。
 こんな早い時間に来たとしても、緊張するだけなのに。

 案の定落ち着かない。スマホを見ても何も楽しくない。

 もう! 私ったらなんでこんな速い時間に来てしまったの⁉

 そして待ち合わせ五分前になった時、彼の姿が改札の奥に見えた。
 嬉しい! ちゃんと来てくれた。もう、はしゃぎたい気分!

 早速手を振り、「大翔くーん!!」と叫ぶ。すると気づいたようで、「花ちゃん」と手を振ってくれた。
 っもう、その笑顔がまぶしすぎてもう私が成仏しそう。幽霊じゃないけど。

 「行こっか」
 「うん!」

 そして、私たちは歩き始める。