「ねえ、大翔君」 私は大翔君に話しかける。なんだかドキドキする。 「学校慣れた?」 「うん、少しは」 良かった。 「花がいるからだよ」 「え」 下の名前? いきなり過ぎない? しかも、私がいるから? 実質告白? いや、私。あまりぬか喜びしたらだめだ。 きっと、大翔君はすぐにしたの名前呼びしているだけだ。 それに私だって、脳内で下の名前呼びしているのだし。 「ありがとう」 結局私は、照れを必死で隠しながらそう答えた。 大丈夫だよね。顔赤くなってないよね。