及川くんに嫌われてたんじゃないって安堵と、想いが通じた嬉しさと。 色んな感情が入り混じった涙。 「なんでまた泣くんだよ」 呆れたように、でもすごく優しい顔で及川くんは笑った。 「す、すぐ止めるからしばしお待ちを…」 目をごしごしと擦っていると、腕を引かれて… 椅子から立った私は、及川くんに抱きしめられていた。 どっちのかわからないくらい、心臓のドキドキが伝わってくる。