もう止められなかった。 「だから、及川くんを好きな気持ちに蓋しなきゃってずっと思ってた。…けど、できなかった。どんどん膨らむばっかりで…」 ぎゅっとスカートの裾をつかむ。 涙がぱらぱらと落ちて、灰色のスカートに小さな水玉模様をえがいていく。 「……お前が好きなのって、後輩の奴なんだろ」 「ま、槙野くんの告白は断ったの」 「自分で言ってただろ、あいつのこと好きだって」 え、私いつそんなこと言ったっけ… 及川くんとのやりとりを思い返してみる。