初めて私は恋をした

「続き無理?」

「記憶の?」

「うん。」

「別にいいけど…。その時、記憶曖昧なの。」
 
お兄ちゃんが事故にあった時の記憶は曖昧だった。

「いいよ。聞かせて。」
 
私は深呼吸して、話した。

「お兄ちゃんが事故にあった後、病室で目を覚ました
 
記憶からしか覚えてないの。」

「んっ!そっか。」
 
その間とか、その前の記憶は分からない。

「そして、その後から私はずっと1人だった。友達

 なんて少ししかいなかった。」

 
少しの間、無言が続いた。

「なぁ、雫の母さんとか父さんとかと話したり
 
しないの?そういう話。しなかった?」
 
病室で起きた後か。