初めて私は恋をした

「…お兄ちゃんね…大好きだった……」
 
私は泣きながら言っていた。
 
嘘じゃない。本当に大好きだったんだ…
 
もう一度会いたい。
 
記憶の中でもいい。きっと忘れた記憶がある。

「よしよし、大好きだったんだな…もう…泣くなよ。」
 
私は、流星の顔を見た。流星は…泣いていた。

「ごめん。なんでもない…から…。」

「ん?」
 
不思議で仕方なかった。
 
でも、それどころじゃない。



「落ち着いた?」
 
流星が聞いてきた。

「うん。流星こそ…」

「俺は大丈夫。」
 
流星はそう言った。でも、そうは見えない。