「やっぱり此処にいた。
また具合悪くなったの?」

心配そうな表情のカイが立っていた。

凛が慌てて

「もう大丈夫だから。」

カイに向かって言うと、
健に頭を軽く下げると

「有り難うございました。失礼します。」

そう言って出て行った。

その後をカイが付いて出る時に、ペコリと頭を下げ、起こした顔は、
笑みを浮かべていたが、
やっちゃんの言っていた通り、背筋が寒くなる感じのするものだった。