約束の土曜日、
空は雲一つ無い快晴、太陽が強い光を放ち、気温は朝から高くなり、日中はじっとしていても汗ばむ陽気。

健は、車の冷房の冷たい風に当たりながら、凛が寮から出てくるのを待っていた。

道には陽炎がユラユラと揺れていて、外の暑さを物語っていた。

程なくして、帽子を被った凛が出てくるのが見えた。

淡いピンクの胸元に切り替えしのあるノースリーブワンピースに、白いフード付きカーディガン
キラキラのミュール。

眩しそうに目を細めてコチラに気が付くと、嬉しそうに小走りで来た。