田島先生との事を包み隠さず話した。

矢萩は「よかったぁ」って胸を撫で下ろしたように言って直ぐ、慌てて健の方を見ながら

「いや、あ…あのっ、これは…」

しどろもどろになっているのを見て、思わず笑ってしまったけど、
これはもう言うしかないなって思った。

「矢萩…」

急に真剣な声の健に驚いていたが、矢萩は直ぐ真顔でジッと見つめ次の言葉を待っていた。

口から心臓が出そうなほど緊張して、震える手をポケットに隠し

「俺は矢萩のことが好きだ。
本当は俺が学校辞めて、矢萩が卒業するまで言うつもりじゃなかった。
保健医とは言え、一応教員だし、お前は生徒だし…
だから今は気持ちを知っておいて欲しい。
俺達が先生と生徒でなくなったら付き合ってくれるかな?」