夏休みに入り、矢萩も例外ではなく講習を受けに学校に来ていた。

そして、忙しいひまわりと洸に頼まれ、代わりに向日葵花壇の世話をしに来ていたので、
健は、ほぼ毎日の様に矢萩と顔を合わせていた。

矢萩に恋していると自覚してからというもの
箍が外れたように健の想いは溢れ出していた。

一応学校教員という立場上、今のところ気持ちを伝えようとは思っていないし、そもそもどうしたらいいのか分からない…

取り敢えず、作っている自分ではいたくなかった健は、髪を昔の短髪にし、眼鏡を外した。