凛の首筋のほのかな甘い香りに速まっていた心拍が一気に跳ね上がり、
全身の血液が沸き立っているのではないかと思うくらい体が熱くなる。

ヤバイ…

そう思った時、凛が

「夕御飯の支度しよ。」

その穏やかな言葉に、熱がスーッと引いて、埋めていた顔を上げて

「そだな。」

笑顔で答え、二人で御飯を作り始めた。