そのまま何も無かったようにタクは洸とジャレあっていた。

そんな矢萩にひまわりは

「もう眼鏡はいらないね、ちゃんと前向いて話して、笑えてる。

私もずっと過去に捕われていて、前に進めずにいたから良く分かる。

凛ちゃんは、もう進み出しているよ。
前を向けたら、次は周りを良く見て、あなたを想い、差し延べられている手が必ずあるから…

そして今度は、凛ちゃんが手を差し延べてあげて、

痛みを知っている人だから分かる俯いている誰かに…」

そう言うとニコッと笑い、そっと矢萩に手を差し出した。

矢萩は「はい!」と言うと、ひまわりの手をしっかりと握り、
二人は洸とタクの方へ行き、また皆で水遊びを始めた。