向こうは既に待機していると連絡が入る。
こちらも打ち合わせ通り準備万端。
後は、カイと凛がやって来るのを待つのみ…

時間とともに心臓の鼓動がドンドン早く、大きく波立ってきて、静まり返ったこの場所で、皆に音が聞こえてしまうのではないかと思う程だった。

緊張がピークに達した時
見張りの愁と蛍から連絡が入った。
『カイと凛さんが来ました。』


間もなくして、静かなロビーに響く足音が近付いてきた。