俺の心臓がドクンとざわめいたが、深呼吸して

「また?」

矢萩に聞くと

「はい…、送って頂いたときも、この髪の色が綺麗だって」

髪を触りながら言い、更に続けた。

「私、この目と髪のせいで小さい頃からいじめられて、
変な色って…

コレのお陰で、人と話したり、接するのが怖くなって、
ちょっと髪染めてる?とか目、コンタクト?とか言われるだけで、逃げ出してしまって…

そんな自分が嫌で、なるべく人に関わらないようにしてきました。

だから、先生に言われた言葉が凄く嬉しくて…

それに、自分の事話せて、少し楽になりました。

有り難うございます。」

瞳を潤ませながら言った。